(実は今Leave of AbsenceというMedical Leaveをとっている。研修中にオーブンで腕に大きな火傷をしてしまい 忙しくて手当を怠っために炎症を起こし 4日間も 熱で体が動かなくなってしまった。熱が下がった後も耳は聞こえないし 頭痛が治まらないので 静養することに。)
そんな中 何人も落とされる卒業試験を受けるのは どうかと思ったが 大げさだけど 自分に”渇”を入れるため 試験に落ちたら学校にはもう戻らないと決心。この9ヶ月間 日本の両親も含めた家族に迷惑をかけ 子供たちにもかなりしわ寄せが入っていたことを考えると 試験に落ちて学校に戻るなんて意味の無い事のように感じてしまった。
筆記試験は今まで受けた授業は全てフラッシュカードを作ってあったのでそれを1通りやり 実技の試験は試験課題108個のメニューを イメージトレーニングで練習。
それでも試験前日は体調も悪く あまり凹まない性格なのに まったく変なリミットを作ってしまったと結構落ち込んでしまった。 落ちたら学校に戻れないのか。。と、
試験会場のキッチンに入ると1つのオーブンに自分の名前が書かれた札があった。長い1日が始まった。筆記試験を受けた後、課題料理を3つ渡される。次にRound Fish 鯛などの丸い魚をわたされ それを10分でフィレにするように言われる。その前の週に2度 鯛の昆布〆を作るため 鯛をFabricateしていたので 試験予想が当ったと気分が一転。うろこを取っている時間はないのでそのまま 5分で一気にフィレにした。皮も骨も全部採点課題なので 全てをきれいに並べプレゼン。その後も調子をくずすことなく 全料理をプレゼンテーションまで持っていくことが出来た。
目でたい性格が功をなした試験であった。
試験後 お皿を洗っていたら 先生のアシスタントをしているアシュリーが 試験結果を知らせてくれた。ニースサラダが満点だったそうで 筆記はトップではないが全結果ではトップでパスしたと教えてくれる。 人生悪いこともあれば たまには良いことも経験させてもらえる事もあるんだなと すがすがしい気分で試験会場をあとにした。 何事も経験してしまう事が大切なのかもしれない。
Nicoise Salad フランスのニース地方発祥のサラダ。特徴はミディアムレアーにシアーしたツナ、アンチョビ、ニースオリーブ、ケイパー、ゆで卵、ブランチしたグリーンビーンとポテトが入った食べ応えあるメインオントレーにもなるサラダ。ただし 今回はアペタイザーなのでサイズは小さくするのがKeyである。